作業手順一覧

※仕上がる本の厚みは紙の厚みによりますが、大体 [ 0.054(mm)×ページ数 ] 前後が目安になるかと思います。
実際に作成した本の実測は以下。
370page=20mm、250page=13mm、120page=6.5mm

ルビの詳細設定

お試し印刷結果。
欲を言えば、ルビがもう少し本文に寄ってくれた方が、バランスがよくなりますね。
ルビの挿入画面に「オフセット」という項目がありましたが、あそこの数字を変えてもルビは本文から離れるだけだし、マイナスの値は設定できません。
そこで、ルビの「フィールドコード」を表示して、直接ルビの設定値をいじります。


ルビを振ってある文字列にカーソルを移動させると、文字列背景が灰色に変わります。
右クリックをして「フィールドコードの表示/非表示」を選びます。

↑するとルビを振った文字列が、こんな風に展開します。
これを「フィールドコード」といい、ルビの設定本体になります。
ルビのフィールドコードについて詳しく知りたい方は、「フィールドコード ルビ」のキーワードでググってください。

さて、ここで必要な設定は「¥s¥up 7」の部分です。
この数値を小さなものにすれば、ルビが本文に寄ります。
ためしに「¥s¥up 6」と変えて、右クリックでフィールドコードを非表示にしてみます。

↑左が「¥s¥up 7」、右が「¥s¥up 6」にしたものです。本文とルビの間が縮まっているのが分かります。
最適な設定値を探し、そのページだけを印刷して実際の見た目も確かめます。

印刷結果。
本文とルビの間隔がバランスよくなりました。
これからこの設定を、「オプション」と「置換」を用いて、すべてのルビに対して適用していきます。

「ファイル」タブを選び、左のメニュー覧下方の「オプション」を選択。
上図のような「Wordのオプション」ウィンドウが開きます。「詳細設定」を選び、「構成内容の表示」の項目から「値の代わりにフィールドコードを表示する」にチェックを入れます。
「OK」を押してウィンドウを閉じます。

メニューの「編集」から「置換」を選びます。
「検索する文字列」に置換前のルビの設定「¥s¥up 7」を入力します。7の前の半角スペースも忘れずに入力。
「置換後の文字列」に「¥s¥up 6」と入力します。
ここで注意するのは、余計な部分まで置換してしまわないように、検索前の文字列を間違いなく厳密に入力すること。
「検索する文字列」を「7」、「置換後の文字列」を「6」などとしてしまうと、思いがけない所も置換されてしまいます。

「すべて置換」をクリックして、すべて置換します。
途中で「最初から検索を続けますか」と聞かれたら、「はい」と答えます。

これですべてのルビの設定を変更できたはずです。うまく置換されたか、幾つかのルビの設定を確かめておいて下さい。
終わったら、「オプション」をもう一度開いて「フィールドコード」のチェックをはずして「OK」を押します。
フィールドコードが非表示になり、ルビと本文の間隔が狭くなった事を確認して完了です。

同様の方法で、フィールドコードの他の部分もあとから編集することが出来ます。
より好みの設定に変えたい時は、この方法を応用してみてください。
高度な操作を必要としないので、手軽だと思います。